デブリをゴルゴ13のように狙い撃って落とす
2016/03/03
近年宇宙開発が進んできたことで問題のなっているのが宇宙ごみといわれているスペースデブリです。
スペースデブリは主に人工衛星やロケットなどの本体やその部品などであり、約3000トンものスペースデブリが衛星軌道上を周回しているといわれている。
放置していると人工衛星などに衝突すれば大きな被害になることも心配されている。
スペースデブリのうち0.3から10センチという小さなごみは70万個以上も存在するといわれ、非常に小さい為に除去する方法を模索している状態だった。
小さいから大丈夫ではなくかなりの速度で動いており小さな石ころぐらいのものでもぶつかればその衝撃は計り知れない。
そこで理研の戎崎俊一主任研究員、和田智之グループディレクターと仏エコール・ポリテクニークなどの共同研究グループは、小さなサイズのスペースデブリをレーザーで狙い撃ちすることで除去するという新しい手法を考案した。
スペースデブリに強力なレーザーを当てると、スペースデブリ表面からプラズマアブレーションという現象が起き、反作用でデブリが減速し地球大気に突入させることで処理できるというものだった。
このレーザーをを搭載した専用衛星を打ち上げて掃除を行えば小さなデブリの大部分を5年で除去できる計算だという。
レーザーには衛星軌道上で100キロ以上先にある数センチクラスの物体に的確にレーザーを命中させるという高度な技術が要求されることになるが、小さなスペースデブリの検出には超広角望遠鏡を使い、高度なレーザーも最新の工学設計技術で十分可能だという。
まるで漫画のゴルゴ13みたいな狙撃性能である。
研究ブループは、アメリカやロシアなどと国際協力をして20年以内にはスペースデブリ除去を行いたいと考えている。
宇宙開発の負の遺産で宇宙をゴミだかけなってしまった。
これから人類にとって宇宙時代が到来するといわれているので、次世代の人類に綺麗で安全な宇宙を渡すために努力することが今の世代の責務だとして研究を続けるという。
SF映画でみたような光景が現実のものとなる日もそう遠くないのかもしれません。
ヤフーニュース記事