ツタンカーメンのあごひげを修復したが接着剤がはみだして固まる。展示を中止して修復
2016/03/20
エジプトの考古学博物館に所蔵されている古代エジプト王ツタンカーメン。
そのツタンカーメンの黄金のマスクのあごひげが外れてしまったので修復をしたのだがその時に接着剤がはみ出したまま固まってしまっていたことが判明した。
8月から展示を中止してあごひげの修復作業を行なうとしている。
こういった重要な物でも普通の接着剤で修復するんですね。
博物館のマフムード・ハルワジ館長によると昨年8月に月1回の定期メンテナンスで作業員が展示ケースを開けた時に黄金のマスクのひげの部分がはずれてしまったという。(なんでケースを開けただけではずれたんだろうか?)
作業員はエポキシ樹脂系の接着剤でひげを接着したが接着剤がはみ出したまま固まっていた。
現在はまだそのままの状態で展示されているようだ。
地元メディアの報道で表面化しはじめて考古省が修復方法を検討していた。
エジプトの考古学博物館館長は、ひげが外れかかっていたので補修する予定だった。
修復に使った接着剤の使用量に問題があったと説明している。
当時修復した作業責任者は今はもう異動していないようだ。
本人からではなく家族を通じて報道機関にはコメントしたくないと答えているという。
1922年にエジプト南部ルクソールの王家の谷にあるツタンカーメンの墓で発見された時はひげは外れている状態だったようだ。
1944年にマスクとひげが接着された。
1970年代には日本やアメリカなどに巡回展示されていたが現在は国外への持ち出しは規制されているという。
エポキシ樹脂系の接着剤は日本ではセメダインやコニシが有名。
はみだした部分だけを削るのはそこまで難しいのだろうか。
毎日新聞